日本で住宅ローンを組みたいけれど、永住権を持っていない。そんな在留外国人の方が直面する最大の壁は、「そもそも申込可能な銀行が限られている」ことです。多くのメガバンクやネット銀行では、住宅ローンの申込条件として永住権が必須となっています。
しかし、永住権がなくても住宅ローンを組める金融機関は、確実に存在します。本記事では、2026年5月時点の各金融機関の公開情報および実務実態に基づき、永住権なしでも住宅ローン申込が可能な金融機関を5つ厳選してご紹介します。
永住権なしで申込可能な金融機関5選
当サイトが整理した2026年5月時点のデータでは、主要12行のうち永住権なしでも申込可能な金融機関は以下の通りです。
1. SMBC信託銀行 PRESTIA
SMBC信託銀行が展開する「PRESTIA」は、在留外国人向けの住宅ローン対応で最も充実した選択肢の一つです。配偶者ビザ・就労ビザ・経営管理ビザのいずれの在留資格でも申込が可能で、英語対応のスタッフが在籍している点も大きな特徴です。
変動金利は2.22545%(2026年5月時点)とやや高めですが、永住権なしでも安定した審査基準で対応してくれる希少な金融機関です。頭金は20%以上が目安となっており、自己資金に余裕がある方に向いています。富裕層・高所得層の在留外国人に選ばれている傾向があります。
2. 東京スター銀行
東京スター銀行は、永住権を持たない在留外国人向けの住宅ローンに積極的に対応している地方銀行です。配偶者ビザ・就労ビザ・経営管理ビザのいずれにも対応しており、PRESTIAと並ぶ希少な選択肢となっています。
変動金利は1.4%(2026年5月時点)で、PRESTIAよりも金利面で有利です。頭金は10%以上から対応しており、自己資金が限られている方にもアプローチしやすい設計となっています。中所得層の在留外国人に幅広く利用されています。
3. 三菱UFJ銀行(条件付き)
メガバンクである三菱UFJ銀行は、原則として永住権を取得済みの方を対象としていますが、配偶者ビザ・就労ビザ・経営管理ビザの方についても、個別審査により申込可能となるケースがあります。
変動金利は0.945%(2026年5月時点)とメガバンクならではの低水準で、頭金は10%以上が目安です。ただし、永住権なしでの申込は個別判断となるため、年収・勤続年数・物件条件などによって審査結果が大きく変わる点に注意が必要です。事前に支店窓口での相談を強く推奨します。
4. 三井住友銀行(条件付き)
三井住友銀行も、原則永住権必須としつつ、配偶者ビザ・就労ビザの方について個別審査での対応実績があります。経営管理ビザについては公開情報が限定的で、個別相談が必要です。
変動金利は0.625%(2026年5月時点)と主要12行の中で最も低い水準にあり、審査が通れば金利面で大きなメリットがあります。頭金は10%以上が目安。希望者は支店窓口での事前相談を経由するのが現実的です。
5. イオン銀行(条件付き)
イオン銀行は、ネット銀行の中で例外的に、配偶者ビザ・就労ビザ・経営管理ビザの方の個別審査に対応している金融機関です。住信SBIネット銀行、楽天銀行、auじぶん銀行、ソニー銀行といった他のネット銀行が原則永住権必須としている中、イオン銀行はネット銀行と「永住権なし対応」の橋渡しとして注目されています。
変動金利は1.13%(2026年5月時点)、頭金は20%以上が目安です。がん100%保障の団信が金利上乗せ0.1%で付帯できるなど、団信オプションが充実している点も特徴です。
永住権なし対応金融機関の選び方
上記5行の中からご自身に合う金融機関を選ぶ際、以下の3つの軸で考えることをおすすめします。
軸1:在留資格と所得水準
富裕層・高所得層の方で、頭金を20%以上用意できる場合はSMBC信託銀行 PRESTIA。中所得層で、頭金10%程度から始めたい場合は東京スター銀行が現実的な第一選択肢となります。
軸2:金利水準を優先したい場合
金利水準を最優先するなら、メガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行)の個別審査にチャレンジする価値があります。ただし、永住権なしでの審査は確実性が低いため、東京スター銀行やPRESTIAを「本命」、メガバンクを「ダメ元」として並行検討する戦略が現実的です。
軸3:利便性と団信オプション
イオングループの優待や、充実した団信(疾病保障)オプションを重視する場合はイオン銀行が選択肢になります。日常的にイオンを利用している方には親和性の高い銀行です。
複数銀行への同時申込が有効
永住権なしの場合、一つの銀行に絞って審査を待つのではなく、条件の合う複数の金融機関に同時申込するのが業界の常識的なアプローチです。理由は以下の通りです。
- 個別審査の結果は読みにくく、1行だけでは審査落ちの場合に手詰まりになる
- 金利・諸費用は銀行ごとに異なり、複数の承認を得た上で最良条件を選択できる
- 不動産業者・住宅メーカーも、複数行での審査を前提として動いてくれることが多い
例えば、東京スター銀行 + イオン銀行 + (条件次第で)三菱UFJ銀行の3行に同時申込することで、永住権なしでも実質的な選択肢を確保できる、というのが現実的な進め方です。
まとめ
永住権を持たない在留外国人の方でも、申込可能な金融機関は確実に存在します。本記事で紹介した5行(SMBC信託銀行 PRESTIA、東京スター銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、イオン銀行)を、ご自身の在留資格・所得水準・自己資金額に応じて使い分けることが、住宅ローン成功の第一歩となります。
なお、本記事の情報は2026年5月時点の各金融機関の公開情報および実務実態に基づく目安です。実際の申込可否・金利・条件は、申込者の年収・勤続年数・物件条件などにより個別判断され、また各金融機関の公式情報は予告なく変更される場合があります。最終的なお申し込み・ご契約にあたっては、必ず各金融機関の公式サイトおよび窓口で最新情報をご確認ください。
個別の融資判断・与信判断は各金融機関の審査に基づきます。詳細は免責事項をご確認ください。